ベガルタ仙台 J1昇格!
 待ちに待った朗報がやってきた。アウェイ水戸でのJ1昇格決定である。思えば苦節6年、本当に長い道のりであった。ワールドカップ2度目の正直である。7年待ったのだ。いろんな試合が脳裏に焼き付いている。あの悔しいという言葉さえせつない、アウェイ大分戦。九州石油ドーム(当時はビッグエッグ)での涙・・・ 甲府での照明消し疑惑・・・東北ダービーでの山形J1昇格・・・ そしてジュビロ磐田戦での、あの守護神・川口の神がかりセーブ・・・
 それもこれも、今となっては、みな、懐かしい・・・
 と、余裕で話せる自分がここにいることが、本当に嬉しい・・・
 サポーターがサポーターであり続ける限り、私たちの希望のベガルタゴールドは晴天の澄んだ夜空の中に輝き続けるのである。
 14年目、千葉直樹選手の言葉が泣かせる。14年前、東北電力からブランメル仙台に移籍し、生意気盛りだった彼とはとうてい思えない、穏やかな言葉が続く。
 そのこと自体に、自分の老いを感じ、またチームの熟成を喜ぶ。
 かつて、チームはわが利府の県サッカー場や、クリネックススタジアム宮城の横の宮城野陸上競技場で戦っていたのだ。日本一、いや世界一のフットボールスタジアム、ユアテックスタジアム仙台をホームとし、名前を、ベガルタ仙台に変えたとき、君は本当に輝いていた。そして、あの名将、清水監督を迎え、黄金の左足を誇る、テル、山下、そして今でも仙台を決して忘れていない、ひさと。そう、ひさとは、10/14、宮城スタジアムでのトーゴ戦で、日本代表として後半、出場したのだ。あの出場がこのJ1昇格を呼び込んだのかもしれない。
 2009/11/08、14:50。その瞬間、私は仙台89ERSの試合のそばにいた。前半第2クォーターを終わって、30-54。圧倒的劣勢の中に、いた。しかも相手は昨シーズンの最後、あの有明で苦杯をなめた、東京アパッチだ。あれから半年。忘れもしない相手だった。
 ベガルタ仙台の4-0の勝利。そして、湘南の引き分け、甲府の敗退。そのニュースがやってきた・・・ 仙台89ERSは第4クォーター、残り3分で、24点差をはねのけ、逆転! そのまま、ブザーは鳴った・・・ ベガルタマジック・・・ そこにいたベガルタ仙台サポーターを兼ねる、89ERSブースター誰もがそう思っただろう。
 だから、スポーツが好きなのだ。
 筋書きのない、ドラマ。
 そこには、スポーツを支える、サポーターと、そう、ボランティアという、決して欠くことのできない、もっとも大切で、もっとも的確な、相当に辛口な批評家。
 それが、ベガルタ仙台には、いる。
 さあ、まずは、J2優勝だ。